石川のニュース 【5月31日02時18分更新】

たばこ、8割「やめない」 10月値上げで本社アンケート 「減らす」「いずれは」…でも
 「値上げしてもたばこはやめられない」。北國新聞社が31日の世界禁煙デーを前に石 川県内の愛煙家100人を対象にしたアンケートで、増税に伴う10月のたばこ値上がり 後も84人が「やめない」と回答。このうち55・9%の47人が「本数を減らす」「い ずれは禁煙する」としたものの、きっぱり「やめる」とは明言せず、懐具合は禁煙の動機 とはならないようだ。

 日本たばこ産業(JT)は4月下旬、たばこの大幅増税に伴い、約100銘柄の値上げ を財務省に申請した。増税による値上げは2006年7月以来で、10月1日に実施する 予定。大半の銘柄(20本入り)は110〜140円値上げされ、1箱300円程度のた ばこは400円を超すことになる。

 アンケートは5月下旬、対面方式で実施した。「たばこをやめますか? 続けますか? 」との質問に、「やめない」と回答した白山市の公務員女性(43)は「やめるやめない に値段は関係ない」と話す。野々市町の無職男性(66)は「100円だろうが、千円だ ろうがやめない」と強調。小松市の会社員女性(51)は「値上げをきっかけに本数を減 らしたいが、ストレス解消の一服はおいしく、禁煙はできないと思う」とし、今回の値上 げが禁煙につながらないことが浮き彫りとなった。

 一方、「やめる」と回答したのは16人にとどまった。月に50箱を吸うという津幡町 の50代男性は「月2万円のたばこ代は高すぎる。値上げをきっかけにやめようと思う」 と話し、能登町の会社員男性(29)は「これを機に健康的な生活に切り替えたい」と禁 煙に前向きだ。

 愛煙家に「1箱の妥当なたばこの値段」を尋ねたところ、300〜500円が多く、平 均は386円だった。喫煙を続けるとした金沢市の自営業男性(72)は「500円にな ったら禁煙する」とし、珠洲市の飲食店経営女性(58)は「このまま千円になったら、 嗜好(しこう)品でなく高級品になってしまう」と話す。

 たばこ値上げについて医師でNPO法人禁煙ねット石川の岩城紀男理事長は海外では1 箱800〜1000円が主流とし、「100円程度の値上げでは蛇の生殺し。禁煙には思 い切った値上げが必要」と指摘。「禁煙成功率8割の内服薬もある。たばこ代を通院費な どに充てることでたばこをやめることができる」と禁煙外来の受診を促している。


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