石川のニュース 【3月8日03時58分更新】

山代温泉浮上へ地域力を結集 旅館、金融、行政で再生委

明治時代の総湯を復元する古総湯の建設が進む湯の曲輪=加賀市山代温泉
 加賀市山代温泉の旅館の若手経営者や金融、行政関係者らが7日までに、「山代温泉湯 の曲輪(がわ)・東山地区ブランド再生委員会」を設立した。地元旅館の経営てこ入れ、 リーダー育成、観光資源の発掘に取り組む構想で、地域の力を束ねて持ち株会社の設立ま でを視野に入れる。今年夏をめどに行動計画を策定、観光客減少が続く温泉地の浮上へ踏 み出す。

 委員会は、旅館経営者のほか、委員長に就く寺前秀一市長、味岡桂三日銀金沢支店長、 内閣府や大学関係者らが委員に名を連ねる。6日に同温泉の旅館雄山閣で初会合が開かれ た。委員会を核に、観光業界だけでなく九谷焼、食など、幅広い分野の事業者が加わり、 地域が一つの組織となるような枠組みづくりを模索する。

 山代温泉の観光客数は昨年約91万人で、漸減傾向が続く。多様化する客層のどこに狙 いを絞るかや、外国人観光客の誘致、旅館宿泊客に温泉街へ足を運んでもらう仕掛けなど 、地域一帯となって取り組むべき課題は多い。

 行動計画には、こうした課題への対応を盛り込む。例えば、地元旅館へのてこ入れ策と して、資材の共同調達、営業力や提供する料理のレベルアップなど、複数の旅館が得意分 野を生かして補完し合う仕組みを考える。

 一連の取り組みには、企業再生支援機構や北國銀行が4月をめどに設立する地域再生フ ァンドの活用を検討する。シンポジウムを8月か9月に開く予定で情報を広く発信する。 松平安弘委員会幹事は「まずは核をつくり、次々と地元で意欲がある人が加わる形を築き たい」と話した。


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