|
|
石川のニュース 【3月5日03時17分更新】
「資格なし」補償進まず 金沢のイノシシ駆除で負傷の猟友会員 保険の申請困難
イノシシに襲われたのは同市窪1丁目の会社役員山口吐夢彦さん(73)と同市高尾南 2丁目の会社員亀正治さん(67)。金沢中署が当初、軽傷と発表したけがについて、山 口さんは指や睾丸(こうがん)をかまれ、現在も通院中で、両足負傷の亀さんは今月1日 に治療が終わったとして、2人はいずれも重傷だったと主張している。 2人は1月11日、同市伏見台1丁目の市道で乗用車にはねられたイノシシの駆除を知 り合いの付近住民に頼まれ、猟銃を持たず現場に駆け付けた。2人がハンマーで殴ったと ころ、イノシシが暴れ出し逃走。金沢中署員2人が計6発発砲し、イノシシを射殺した。 同市によると、イノシシなどの有害鳥獣を捕獲・駆除する場合は、市から要請を受けた 同支部が捕獲隊員を出動させる。同支部会員161人のうち山口さんを含む80人が捕獲 隊員に指定されているが、亀さんは捕獲隊員ではなかった。 同支部によると、全国の猟友会員はけがの治療費などを補償する大日本猟友会(東京) の共済保険の加入が義務付けられているほか、ほとんどが任意で民間保険会社のハンター 保険に加入している。一般的に狩猟事故を対象にした保険はこの二つに限られているとい う。けがをした2人はいずれも両保険に加入していた。 金沢市は1月11日、捕獲隊員の山口さんに緊急駆除の証明書を発行したが、捕獲隊員 ではない亀さんについては緊急駆除に当たらないとして、証明書を出していない。 狩猟免許の交付を担当する県自然保護課によると、亀さんの行為を駆除ではなく狩猟と 解釈した場合でも、公道での狩猟を禁じた狩猟法に抵触し狩猟免許取り消しの恐れがある 。このため、同支部は亀さんの行為は駆除にも狩猟にもあたらず、保険申請は困難とみて いる。 2人は傷害保険に加入しておらず、共済保険やハンター保険が適用されない場合は医療 費は全額実費となる。 山口さんは「2人で住民に危害が及ぶのを防ごうとしてけがをした。片方が補償を受け られないのはおかしい」とし、自分の申請手続きを控えている。 大日本猟友会は「共済保険は街中での野生動物の出没、駆除自体を想定しておらず、保 険を適用するのは難しい」としている。
石川のニュース
|