石川のニュース 【11月15日03時00分更新】

「住職」織田無道氏、給与不払い 73メートル観音像の加賀・豊星寺 改装費も入金せず

従業員の給与支払いが滞っている豊星寺=加賀市作見町
 高さ73メートルの観音像で知られる加賀市作見町の豊星寺(ほうせいじ)の経営に「 住職」として参画する、タレントで僧侶の織田無道氏(57)と従業員の間で、給与支払 いをめぐるトラブルが起きていることが14日、関係者への取材で分かった。同寺と付属 の宿泊施設は営業中だが、従業員の大半は給料が未払いのまま今月初めに解雇を通告され た。織田氏と音信不通となっている従業員側は「こんな非道は許せない」と怒りを募らせ 、労働基準監督署に相談した。

 関係者の話を総合すると、寺院と付属する宿泊施設は休業と再開を繰り返し、大阪市内 の会社所有となった。同社と織田氏の交渉を仲介し、経営指導を請け負う男性によると、 3月ごろに織田氏が購入話を持ち掛け、売買交渉が進められた。

 織田氏は、所有権が移るまでは所有会社に家賃を払い、共同事業の形を取る条件で食堂 や宿泊施設を改装オープンした。寺を運営する宗教法人の責任役員に就いて自ら「住職」 を名乗り、改装を陣頭指揮し、9月下旬には芸能人を呼んでイベントも行った。

 男性によると、織田氏は当初、資金集めに自信を示していたが、同氏が負担する条件だ った人件費や光熱費、改装費などの入金が滞り、資本金1億円で経営母体となる新会社を 設立する計画も頓挫。男性は「これまでの未払い額だけで計約3000万円になる。話し 合いに応じてもらえず、何をしたいのか分からない」と話し、取引業者や従業員への応対 に追われているという。

 宿泊施設で働いていた男性(62)によると、パートを含め従業員は15人いたが、営 業を開始した9月分からの給料が支払われておらず、4人を除いて解雇を通告されたため 、小松労働基準監督署に相談した。従業員の多くは雇用契約を書面で交わしていないらし い。この男性は「織田氏は『一緒に頑張ろう』と話していた。連絡も取れず、だまされた 思いだ」と語る。

 織田氏が住職を務め、豊星寺の霊園業務などの総合受付窓口となっている神奈川県厚木 市内の寺院は、受付女性が「留守を預かっているだけで何も分からない」とし、織田氏が 所属する芸能プロダクション担当者は「芸能活動以外のことはノータッチで分からない」 と話している。


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