石川のニュース 【4月30日03時02分更新】

パラグライダー空中接触 獅子吼高原 男性2人けが 上空200メートルから落下

パラグライダーで飛行していた2人が落下した畑=白山市八幡町
 二十九日午前九時五十五分ごろ、白山市八幡町の獅子吼高原付近の上空約二百メートル で、金沢市の自営業男性(50)と、同市のアルバイト男性(37)のパラグライダーが 接触、二人は絡まるようにして近くの畑に落下し、負傷した。二人とも命に別条はなく、 関係者は「あわや大事故になるところだった」と胸をなで下ろした。

 二人が所属していたスカイ獅子吼パラグライダースクールによると、二人は獅子吼高原 の標高約六百メートル付近の離陸場から飛び立ち、十分ほど約二百メートル上空を旋回し ていたところ、自営業男性の足がアルバイト男性のパラグライダーの翼部分に接触し絡ま ったらしい。

 同スクールによると、二人は落下時にほぼ同時に緊急用のパラシュートを手で投げたが 、自営業男性のパラシュートしか開かず、約二百メートルを急速に降下したという。

 二人が落下したのは、本来の着陸場から約百五十メートル離れた畑。柔らかな土が衝撃 を吸収する役割を果たしたとみられ、自営業男性は腰を痛めて金沢市の金大附属病院に入 院、アルバイト男性は同市の石川県立中央病院に運ばれたが、右脇腹を痛める軽傷を負っ た程度で済んだ。

 同スクールによると、自営業男性はパラグライダーを始めて約一年で中級の「プライマ リーコース」、アルバイト男性は約八カ月で上級の「パイロットコース」の生徒だった。 初瀬宗子校長(51)によると、飛行中の生徒に対して無線で距離を取るよう指示してい るが、二人の接触直前は他の飛行者を見ていたという。

 現場周辺の上空では約二メートルの横風が吹いていたが、飛行に支障が出る風速ではな かったという。事故後、同スクールが白山石川広域消防本部に通報、鶴来署も事故状況を 調べた。

 県立中央病院で手当てを受けた後、事故現場に戻ったアルバイト男性は「体の痛みは取 れたが、事故の状況については詳しく分からず、話せない」と沈痛な表情で語った。

 同スクールは二〇〇一(平成十三)年に開校し、〇六年にも飛行中に接触する事故が起 きたが、飛行者二人はともにパラシュートが木に引っ掛かり、けがはなかったという。


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