石川のニュース 【4月16日02時53分更新】

ウイルコ会長きょう聴取へ 第3種郵便DM悪用 不正関与の疑い
 障害者団体向け郵便料金割引制度の悪用事件で、印刷・通販大手のウイルコ(白山市) など数社が不正に関与していた疑いが強まり、大阪地検特捜部は十五日、郵便法違反容疑 でウイルコの若林和芳会長(57)や関係企業の担当者を、十六日に一斉に取り調べる方 針を固めた。悪用された刊行物を発行した東京都文京区の障害者支援団体「白山会」など の団体関係者からも併せて事情を聴き、不正の全容解明を進める。

 関係企業はほかに、広告を発注した大手家電量販店「ベスト電器」や大手広告子会社「 博報堂エルグ」(いずれも福岡市)。事件では、ことし三月、郵便法違反などの罪で大阪 市の広告代理店「新生企業」(現・伸正)の社長、宇田敏代被告(53)らが起訴されて いる。

 各社への取材や捜査関係者によると、ウイルコは博報堂エルグに「障害者団体向け低料 第三種郵便物制度を利用すれば低料金でダイレクトメール(DM)を発送できる」と紹介 。エルグはベスト電器からDMの印刷と発送を受注した。

 ウイルコは新生企業と提携し、ベスト電器の広告DMに白山会などの定期刊行物を同封 。二〇〇五年八月−〇八年二月、通常なら一通百二十円かかるのに八円前後で計千二百万 通近くをベスト電器の顧客あてに送ったという。

 昨年十一月、ウイルコが新生企業を通じ四年間で約六千万通のDMを低料金で送ってい たことが発覚。当時の若林ウイルコ社長は引責辞任したが、会長にはとどまった。

 ベスト電器は共同通信の取材に「代理店にすべて任せたことで、答える状況にない」、 博報堂側は「ウイルコから『問題はない』と聞き、郵便事業会社の承認も得ていたので、 当時は問題ないと判断した」としている。


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