撮れたてニュース 【3月13日15時37分更新】

さらば「北陸」「能登」 金沢駅に最後の列車到着 ファン500人、別れ惜しむ

定期運転の最終となる「能登」を撮影する大勢のファン=13日午前7時15分、JR金沢駅
 金沢−上野間をつないできた寝台特急「北陸」と急行「能登」の定期運転最後の列車が 13日朝、金沢、上野両駅にトラブルもなく到着し、半世紀以上にわたる歴史に幕を閉じ た。JR金沢駅では早朝から約500人の鉄道ファンや見物客が集まり、前夜に引き続き 、JRや金沢東署の約50人が混乱防止へ厳戒態勢を敷いた。物々しい警備の中、思い出 の車両との別れを惜しんで、カメラの放列から何度もシャッター音がホームに響いた。

 新潟県内の強風の影響で下り便の「北陸」は26分遅れの午前6時52分に、「能登」 は41分遅れの同7時10分に同じ1番ホームに到着した。

 JR西日本金沢支社では、車両を撮影するファン「撮(と)り鉄(てつ)」の殺到に備 えてホームに社員約30人を配置。富山、高岡、魚津の各駅と倶利伽羅駅周辺で計26人 が警備に当たった。列車遅れの影響で「能登」の到着ホームが変更されたが、目立った混 乱はなかった。

 最初に「北陸」が到着すると、ホームで出迎えた鉄道ファンと車内の乗客が向き合って 写真を撮り合う格好になり、記念の瞬間を心に刻みつけた。下車したばかりの乗客もカメ ラの放列に加わり、「能登」がホームに滑り込むと、特徴であるボンネット型の車両先頭 部にファンが殺到。転落を防ぐロープも一部で張られ、JR社員が拡声器で「黄色い線を 踏まないで」「撮影は後ろの人と交代してください」と繰り返し注意する場面もあった。

 「北陸」の個室に乗車した東京都の会社員七宮貴之さん(31)は「あらためてブルー トレインの良さを実感したので、無くなるのはとても惜しい。車内では車掌さんからの別 れの言葉もあり、胸に迫るものがあった」と興奮気味。「能登」に乗車した東京都の会社 員奥野竜也さん(55)は「また昭和が一つ終わったような気がする」とさみしさをにじ ませた。

 大阪府茨木市から親子で訪れた会社員浦上隆志さん(40)と修司君(7)は、「あり がとう能登」「さようなら北陸」と書いたメッセージを掲げた。


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