|
|
石川のニュース 【1月22日15時32分更新】
受験生、救われた 大雪で足止め、長岡―上越―輪島 トラックがリレー、夜通し9時間 埼玉の女子、入試間に合い合格
女子生徒は1月17日午前9時10分開始の試験に向け、前日から母親と夜行列車など を乗り継いで輪島市へ向かう予定だった。しかし、新潟県長岡市まで行ったところで、大 雪による列車運休で足止めを余儀なくされた。17日午前0時過ぎ、2人は試験に間に合 わないと判断し、列車を降りてヒッチハイクを決意。通りかかったトラックに上越市内ま で送ってもらい、さらに同市の給油所に立ち寄った車に同乗を頼んで回った。 寒風の中、数台に断られながらも必死に石川方面に向かう車を探すと、山形県内の運送 会社のトラック運転手が快諾してくれた。同乗は「金沢市まで」との約束だった。だが、 運転手は同市に近づくと「よし、輪島まで行っちゃる」とハンドルを切り、進行方向を北 に変えた。 試験開始の約10分前、2人は学校に到着、ぎりぎりではあるが、善意のリレーで間に 合った。事前の電話連絡で「欠席」と踏んでいた教員が驚いて出迎えると、運転手は「う ちの娘も受験生だから気持ちはよく分かる」と控えめに語り、名前や行き先なども告げず に立ち去ったという。 作文試験に臨んだ女子生徒は出題されたテーマを見て、目を丸くした。「私が感動した こと」。迷うことなく、女子生徒は直前まで起こった「感動」をありのまま書き記した。 深夜に見ず知らずの親子を運んだ運転手の温かさ、「絶対にあきらめない」と懸命に車を 探してくれた母を通して「人の優しさに感動した」とつづった。 女子生徒の作文に目を通した浅川正人副校長は「運転手の善意に感謝でいっぱい。簡単 にあきらめない生徒も立派だった」と目を細めた。 女子生徒には21日、合格通知が届けられた。
石川のニュース
|