
がけ崩れが観光施設まで迫った関野鼻の現場=26日午前10時半、志賀町、北國新聞社ヘリ「あすなろ」から
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二十五日に能登半島を襲った地震は、春の観光シーズンを控えた観光産業に大打撃を与
えた。志賀町の「ヤセの断崖」では、海に張り出した突端部分が一部崩落。同町関野鼻で
もがけ崩れが観光施設の目前までに迫った。輪島温泉郷や和倉温泉では多くの宿泊施設が
建物の損壊のため休業したほか、予約のキャンセルも相次ぎ、観光関係者はゴールデンウ
イークを控え、客足の減少に不安を募らせている。
志賀町の「ヤセの断崖」は、突端部分から長さ約五メートル、幅十メートルほどにわた
り崩落した。関野鼻では、がけ崩れのために周囲の海水に土砂の混じった濁り水が広がっ
ており、一帯に生育するワカメへの影響も懸念されている。珠洲市宝立町鵜飼の見附島で
は、土砂が高さ約二十メートル、幅最大約五メートルにわたって崩落し、無惨に削り取ら
れた岩肌を見せた。見附島観光協会の田崎正彦会長(62)は「以前の姿と比べると見る
影もない」と語った。
県観光推進課によると、輪島温泉観光旅館協同組合加盟の十五旅館のうち、十四軒に水
道管の損傷や天井、壁にヒビが生じるなどの被害があり、うち九旅館が二十六日現在、営
業を休止した。
輪島市のホテル関係者は「昨日、今日とキャンセルが八割に上った」と話し、肩を落と
した。
能登半島広域観光協会副理事長の山本泰夫さん(57)は「春休み期間中で半島全体を
考えれば、見込んでいた客足、売り上げは半減するだろう」とため息をついた。