
養殖したウーパールーパーを見る林社長=富山市内
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水生生物を養殖する日本生物教材研究センター(富山市)は、ペット向けの需要が激減
しているウーパールーパー(メキシコトラフサンショウウオ)を食用として中国向けに販
売する。かつて原産国のメキシコで食べられていたことに着目し、乾燥食品として製品化
した。一九八〇年代にテレビCMで一躍人気を集めた「アイドル」は、用途を変えてブー
ムの再燃を目指すことになった。
ウーパールーパーは一九八五(昭和六十)年、食品メーカーのCMに起用されて人気に
火がついた。同センターは八七年から養殖を始め、年間約一万五千匹を養殖してきた。
しかし、ブームが去った九〇年ごろから需要が激減し、卸価格もピーク時の一匹四千円
から八百円に落ち込んだ。同センターは数を減らして養殖を続けてきたが、ペット用では
採算が取れず、新たな販売方法を探っていた。
林孝之社長(66)は、北大路魯山人の著作「魯山人の料理王国」に、サンショウウオ
を「スッポンとフグの中間のように上品な味」と絶賛する記述があることに注目。メキシ
コではウーパールーパーが食べられていたことから、食用化に乗り出した。
同センターでは、魚介類のドライフーズや野菜の粉末加工技術を開発した倉田勇雄さん
(56)=富山市山田清水=に相談し、一月末にウーパールーパーの乾燥食品を完成させ
た。ドライフーズとしてそのまま食べることもできるが、水で戻してから空揚げや天ぷら
などにすると「香りがよく歯ごたえもある」(林社長)といい、試食した近隣住民からも
好評だった。
同センターは中国での販売を目指し、現地の食品会社と交渉を進めている。林社長は「
新たな珍味としてアジアで広く食べられるようになってほしい」と話している。