
秋祭りの曳山の前を駆け抜ける参加者=珠洲市宗玄
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「第19回ツール・ド・のと400―能登半島一周サバイバル・サイクル2007」(
同実行委員会、財団法人日本サイクリング協会、北國新聞社主催)は2日目の16日、チ
ャンピオンコースと1日コースに820人が出走して行われた。気温30度を超える暑さ
の中、選手は3日間の期間中で最長の167・2キロのコースを力走し、能登半島地震で
被災した能登に元気を分け与えた。
午前八時、梶文秋輪島市長の号砲で、選手たちは同市マリンタウンを出発し、ゴールで
ある七尾市の能登島マリンパーク海族公園を目指した。道中の各所ではキリコや曳山(ひ
きやま)など秋祭りの行列が見られ、法被に身を包んだ若衆らの「頑張れ」の声援に、選
手はこぶしを突き上げて応えた。
ゴールでは、能登島観光協会が用意した大根やネギ、豚肉など十種類の具材をふんだん
に用いた鍋が振る舞われ、選手たちは長距離走行の疲れを癒やした。
一日コースで俳優の鶴見辰吾さんが力走した。趣味の自転車で少しでも大会が盛り上が
り、復興への力添えになればとの思いから参加した鶴見さんは、ゴール地点で多くのファ
ンに囲まれ、記念撮影や握手に気さくに応じた。復興作業中の現場から送られる声援やボ
ランティアの気配りに能登の優しさを感じたと振り返り、「逆に力を与えられ、最高の走
りができました」と笑顔で話した。
最終日の十七日は七尾市や氷見市、羽咋市などを通り、ゴールの白山市松任海浜公園を
目指す。
従来は看護師が参加していた救護班に、滋賀医科大の神原篤志さん(37)が医師とし
て初めて同行した。神原さんは金沢市内の病院に勤務していた三年前の大会に出場した際
、転倒する選手を何度か見かけたといい、救護班への参加を志願した。
残暑厳しい中、熱中症と思われる六人や、擦り傷から骨折の疑いまで負傷者約二十人を
手当てした神原さんは「医師としての参加も大事だが、車中から見る能登の景色に選手と
してもう一度走りたくなった」と話した。