
珠洲市、珠洲商工会議所関係者と予定地を視察する只野代表(左手前)=珠洲市蛸島町
|
珠洲にハーレーダビッドソン五千台が集結する。全国のハーレーのオーナーが、キャン
プを通じて親睦(しんぼく)を深めるイベントが、昨夏の日本ジャンボリー会場跡地で十
月に開催される見込みとなった。ハーレーのイベントとしては国内最大規模で、家族や見
物客らも含めると一万人以上が訪れる。主催者は、イベントに伴う経済効果で能登半島地
震の被災地を活気づけたいと奥能登での開催を決めた。壮大な“ハーレー絵巻”が復興を
後押しする。
イベントは、ハーレー専門誌VIBES(バイブズ)を発行する出版社「源(げん)」
(東京)が毎年一回、全国を巡りながら開いており、今年で十六回目。誌上で参加を募り
、毎回五千人近いオーナーが集まる。今年は十月六日から二泊三日の予定で、参加者は各
自でテントを設営し、日中は奥能登などをツーリングし、夜は全国各地の愛好家たちと語
らう。
同社の只野利浩代表が八日、キャンプ地兼駐車場に予定する珠洲市蛸島町の第十四回日
本ジャンボリー開催跡地約二十ヘクタールを視察し、最低限の広さは確保できるとして開
催の方向で調整することを決めた。同所を管理する市は使用を快諾し、今後、上水道と排
水設備の仮設方法などを協議する。
珠洲市と珠洲商工会議所は、珠洲のPRとなり、ツーリングコースとしての魅力を知っ
てもらうことで再訪も期待できると開催を喜んでいる。
何より地元が期待するのは経済効果で、只野代表によると、例年の開催地では、キャン
プ生活中の飲み物やバーベキューの食材などを買い求める参加者で、地元スーパーは“空
っぽ”となり、家族連れや女性の参加者は宿泊施設に泊まるため、旅館や民宿も潤うとい
う。ガソリンスタンドや物産販売店、飲食店の利用者も増大するという。
泉谷満寿裕珠洲市長は「秋には国道249号の通行止め区間も復旧しており、半島周遊
を満喫できる。多くのライダーに来ていただくことで地震の風評被害も一掃できる」と歓
迎している。
ハーレーダビッドソン 100年以上の歴史がある米・オートバイメーカー「ハーレー
ダビッドソン」が製造する大型オートバイ全般を指す。同社のオートバイは大型のみで、
排気量が最も小さい車種でも883CC。高級車として知られ、200万円以上の車種も
少なくない。国内外に熱狂的な愛好者がいる。