
お椀に高く盛られた米を味わい、先人をしのぶ住民=16日午前6時、輪島市久手川町
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輪島市久手川町に伝わる奇習「もっそう飯(めし)」が十六日、同町の民家で行われ、
住民がお椀に山盛りの米を味わいながら、先人の苦労をしのんだ。
藩政期に、厳しく年貢米を取り立てられた農家が共有の隠し田で米を作り、年に一度、
役人の目を盗んで満腹になるまで食べたのが始まりとされる。「もっそう」は、ご飯を盛
る円筒状の木枠のことを言い、同町本村地区の十五戸が持ち回りで行事を継承している。
今年は農業岡本政和さん(70)方で行われ、当番の女性らが午前三時ごろから六升の
米を炊き、朱塗りの輪島塗椀にご飯を盛った。同五時半ごろには住民が集まり始め、十人
が順にはしを進めたが、大半は食べきれず重箱に詰めて持ち帰った。