女将の藤井さんが優しく迎えてくれます

あすかりんのとびきりディナー

老舗精肉店のすき焼き

毎日毎日新たなおいしさを追い求めていると、1年があっという間に過ぎてしまいます。気が付けば今年もあとちょっと。“食べたいもの候補”をできるだけクリアし、悔いが残らないようにしたいものです。

年末は「息子や娘が帰省する」という方も多いはずです。家族が集まって食卓を囲むことは本当に幸せなひとときで、何を一緒に食べようか思案を巡らせてしまいます。

「すき焼き」(1人前税込み4320円、注文は2名から)※予約制。お肉は主に能登牛を使用しており、部位はロース肉です

必ずロース肉

候補に挙げたいのは、やはり温かい鍋料理。私のオススメは、老舗精肉店が営むすき焼きとしゃぶしゃぶのお店、珠洲市飯田にある「犀星」です。

珠洲市内の商店街の一角に、俵型コロッケや、とろみあんをかけて串に刺した肉団子が根強い人気のお肉屋さん「肉のふじい」があるのですが、「犀星」はその裏手にあります。細い路地を入らなければならないので、初めて行く際は注意して見つけてくださいね。

玄関を入ったら、お店は階段を上がって2階です。パッと明るい笑顔の女将(おかみ)藤井雅子さんが優しく迎え入れてくれますよ。

まず最初の驚きは、すき焼きもしゃぶしゃぶも一人前4320円(税込み)で、金沢で食べるよりも格段に手頃なことです。しかもお肉は主に能登牛で、部位は必ずロース肉と、質にこだわっているところもポイント。

自家製の上品な割り下をひたひたに注ぎ、大判の薄切りロース肉を“しゃぶしゃぶ”と軽く泳がせるので、ほっぺたが落ちそうなやわらかさです

割り下に泳がせる

特徴的なのは、鍋に牛脂を引いて野菜を入れたら、割り下をひたひたになるまで注ぎ、お肉を軽く泳がせて食べることなんです。このしゃぶしゃぶ風が犀星流。お肉は大判の薄切りで、美しいサシが入っていますから、歯が喜ぶようなやわらかい食感で頂けるんです。

味付けは濃くなく上品ですから、肉のおいしさを壊さず、そこにゴボウもいい風味をプラスしてくれて、どれだけでも食べられそうです。言葉遊びと分かっていても、「好きな人と食べるからスキヤキだね」と言いたい気分に誘われます。

今日もお腹(なか)いっぱい!

あすかりんでした。

(おわり)