
民事再生申請の経緯を説明、陳謝した白石社長(中央)=金沢市内
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金沢地裁に民事再生手続きの開始を申し立てた白山ゴルフ(能美市)は七日、金沢市内
で会見を開き、会社側の申し立て代理人の西井繁弁護士は、会員の預託金など債権につい
て「大幅に圧縮せざるを得ない。(弁済率は)一けた台になると思う」と述べ、預託金は
90%以上カットされる見通しを示した。同社は同日、同地裁から保全命令を受けた。
冒頭、白石惠一社長は「多くの皆さまに心配と迷惑をかけ、申し訳ない。何よりも会員
のプレー権を守ることを第一目標に頑張っていく」と陳謝した。
会社側によると、負債総額は約百億円。内訳は、能美市の白山カントリー倶楽部の会員
約二千五百四十人に対する預託金九十億三千万円と、金融債務四億四千万円など。既に退
会の意思を示している八十七人の預託金返還請求が四億五千万円あり、うち七件三千九百
万円が訴訟中という。
同社の売上高は二〇〇〇年十二月期の十億二千百万円をピークに減少。営業利益は〇七
年十二月期に二千九百万円を計上するなど、営業黒字は確保していたが、〇〇年ごろから
始まった預託金償還が経営の重荷となり、〇七年十二月期は一億四千七百万円の欠損が発
生。土地などの資産評価は七億四千万円にとどまり、「(預託金の償還などを考慮すると
)完全な債務超過」(西井弁護士)という。
同社は営業を続けながら自主再建を目指す。会見に同席した田川一明代表取締役は昨年
末に県内で四つのゴルフ場を運営するアコーディア・ゴルフ(東京)と売却交渉を進めた
が、金額面で折り合わなかった経緯を明らかにした。
同社設立の中心となった北陸放送(金沢市)などに支援を求めるのかとの質問に対し、
西井弁護士は「考えていない」と述べた。北陸放送社長でもある白石氏は「出資はしてい
るが、関連会社でも連結対象でもない。設立時のかかわりとOBが長く社長を務めた経緯
から、世間からは関係が深いと思われており、昨年暮れに白山ゴルフの社長を引き受けた
のは苦渋の選択だった」と語った。
同社は十四日午後から、白山市鶴来総合文化会館クレインで債権者説明会を開く。裁判
所への再生計画案の提出時期は八月になる見通し。
白山ゴルフの民事再生申請から一夜明けた七日、同カントリー倶楽部には、会員や債権
者から今後の営業や預託金の返還に関する問い合わせが入り、件数は約七十件に上ったと
いう。