【12月30日03時41分更新】
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◎年の瀬、職と住居求め 県内、深刻さ増す雇用 輪島の被災者、失職の若者

職を求めて職員に相談する人たち=ハローワーク金沢
職を求めて職員に相談する人たち=ハローワーク金沢
 年の瀬の雇用不安は石川県内にも吹き荒れている。ハローワーク金沢が閉庁日の二十九 日、緊急に開設した職業相談には約三百五十人が詰め掛け、金沢市の緊急雇用相談窓口に も市民の相談が相次いだ。「短期雇用でも働きたい」「とりあえず住む場所がほしい」。 能登半島地震の被災者、派遣契約を打ち切られた若者、勤務先が年明けに廃業する中高年 。景気悪化の寒風が吹く中、雇用情勢は深刻さを増すばかりだ。

 「自宅土地は競売にかけられた。再建する金もない」。輪島市の仮設住宅に母親と妻と の三人で暮らす男性(54)は営んでいた製造業を九月に廃業した。被災に景気悪化が追 い打ちをかけた。現在は市内の事業所に委託で勤務し、何とか収入をつなぐ。輪島職安管 内の有効求人倍率(十一月)は県内最低の0・61倍。別の仕事も容易には見つからない 。

 仮設住宅の入居期限は来春。災害公営住宅への入居が決まったが母親と夫婦の両部屋で 毎月約三万六千円の家賃が発生する。それでも「年金暮らしのお年寄りはもっと大変だ。 まだ働ける年齢だし」と気丈に笑う。

 電子機器製造会社の下請け会社で働いていた七尾市の男性(20)は今月十八日、派遣 契約を打ち切られた。全国的に「派遣切り」のニュースが流れ、不安を感じていたが、上 司は「大丈夫だ」と言っていた。友人の紹介で金沢市内の内装業会社で契約社員として一 月から働くことが決まったが「将来の見通しが立たない。見る余裕すらない」と語る。

 ハローワーク金沢の緊急特別相談。野々市町にある派遣会社の寮に住む男性(39)は 雇用促進住宅への入居説明に聞き入った。一年八カ月間在籍した会社から解雇を言い渡さ れ、二十三日に失職。会社からは二十七日までの退寮を通告されたが引っ越し先は見つか らない。「いつ追い出されるか不安」と焦る。現在の手持ちの現金は約五万円。節約のた めハローワークまで二時間かけて歩いた。「ぜいたくは言えない。何でもいいから働きた い」。

 金沢市役所の相談窓口を訪ねた同市の男性(48)は年内限りでアルバイト先の福祉事 業所が廃業する。「急ぎ仕事を探しているが年末はどこも募集していない。低い賃金でも つなぎの仕事がほしい」とため息をつき、市臨時職員募集の資料を大事そうに持ち帰った 。


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