
来年11月までに廃止される北鉄石川線の加賀一の宮駅=白山市白山町
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北陸鉄道(金沢市)は二十二日、鉄道石川線の鶴来―加賀一の宮(二・一キロ)区間を
廃止すると正式に発表した。二十三日、北陸信越運輸局に届け出し、来年十一月一日まで
に廃止する方針。金沢商工会議所で会見した魚住隆彰社長は「乗客数が極めて少なく、鉄
道の役割を失った」と廃止の理由を説明した。
魚住氏は、同区間の一列車当たりの輸送人員が、初詣時期をのぞいて一日約五人である
と説明。さらに、橋りょうやレール、変電所の老朽化が進み、維持、更新に必要な費用が
今後五年間で約五億円に上ることから、「膨大な費用をかける余力はない。廃止は早めら
れるなら早めたい」と、地元理解が得られれば、十一月を待たずに廃止に踏み切る意向を
示した。
同社によると、石川線全線の昨年度の輸送人員数は百二十六万七千人で、ピーク時の一
九六六(昭和四十一)年の約五分の一となり、赤字は五千九百万円に上っている。廃止区
間だけでも年間九百万円の赤字という。
野町―鶴来駅間は運行を維持するが、「減収が続けば維持は大変だ」とし、自治体など
に協力を仰いで存続を目指す考えを強調した。
鶴来―加賀一の宮間は一九二七(昭和二)年、金名鉄道の一部として開通した。代替交
通手段については、グループ会社が運行するバスを勧め、初詣期間は臨時バスを出す。
同社は今後、地元自治体などを含めた「北陸鉄道再生支援協議会」で具体的な廃止時期
、駅跡地の利用方法などを協議していく。