
前立腺がんの検診や治療法について学んだ市民公開講座=北國新聞20階ホール
|
北陸がんプロフェッショナル養成プログラムの第二回市民公開講座「ご存知ですか?最
新の前立腺がん治療前立腺がんをもっと知ろう」(北國新聞社主催)は二十三日、金沢市
の北國新聞二十階ホールで開かれた。専門家は多彩な治療法を紹介した上で「早期発見で
きれば、前立腺がんは根治可能」と強調し、検診の大切さを説いた。
前立腺がんで亡くなった歌手三波春夫さんの長女八島美夕紀さんが基調講演し、三波さ
んの没後、前立腺がんが早期発見できるPSA検査の普及に積極的に取り組んできたこと
を振り返り、女性の来場者に対し「五十歳を過ぎたらPSA検査を受けるよう身近な男性
に勧めてほしい」と呼び掛けた。
前立腺がん検診について講演した金大泌尿器科の北川育秀講師はPSA検査で見つかっ
た早期の患者の死亡率は非常に低いと説明し「早期発見と適切な治療で前立腺がんは怖く
ない」と話した。
富大泌尿器科の小宮顕准教授は、近年増えている前立腺全摘出手術が早期がんには最も
有効で、富大での五年生存率もほぼ100%であると述べた。金沢医科大の宮澤克人講師
は、放射線を出す小型カプセルを前立腺に埋め込む「密封小線源永久挿入療法」について
、手術と同等の高い生存率や短期入院で済むといった利点を紹介した。
転移がんの基本療法となるホルモン療法を解説した金大泌尿器科の溝上敦講師は「再発
危険性が高い場合でもホルモン療法と放射線の高線量率照射の併用で再発は防げる」と述
べた。
最後に患者代表として金沢市錦町の村松芳高さん(75)ががん克服の喜びを語り、秋
にも設立される患者の会への参加を呼び掛けた。