
モグラ被害を通報するよう呼び掛ける看板=金沢市の奥卯辰山墓地公園
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十三日の新盆入りを間近に控え、金沢市の奥卯辰山墓地公園で、同市がモグラへの警戒
を強めている。市によると同公園は地盤が軟らかいためモグラが土中を移動しやすく、「
トンネル」に墓石が落ち込んで傾くケースも年に数件起きている。効果的な予防策は今の
ところ見つかっておらず、市は神出鬼没の「墓荒らし」の対応に苦慮している。
モグラの被害がみられるのは芝生に洋風の低い墓石を置いた「芝生墓域」。市によると
、和風の墓石に比べて土の中に設置してある基礎部分の面積が小さいため、モグラが周囲
を掘り進むと墓が傾きやすい。モグラが納骨室内に侵入して、内部を荒らす被害も出てい
る。奥卯辰山墓地公園はゴルフ場跡地に盛り土して造成しており、軟らかい土の層はモグ
ラの格好のすみかになっているという。
市は墓の管理は個人に任せているが、「モグラ被害は天災のようなもの」(市民課生活
衛生室)とし、被害が見つかれば、強固な石板を墓石の下に敷く対策工事を行っている。
墓地内に設置した看板では、墓参に訪れた人にモグラ被害を見つけた場合は通報するよう
呼び掛けている。
地面に打ち込んで震動を発生させるモグラよけの装置なども市販されているが、市は「
墓地公園の広いエリアでは十分な効果が望めない」としている。わなによる捕獲も困難な
ため、現状では被害が報告されるたびに基礎を補強する「対症療法」しかない。
市は「墓が傾くと、骨つぼが外に出てしまうこともある。被害が深刻になれば、土中の
薫蒸なども検討しないといけない」(金沢市民課生活衛生室)と頭を痛めている。