【6月14日03時24分更新】
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◎特産野菜でスイーツ開発 今秋までに、金大生が会社設立 菓子どころに「新風」

沢野ごぼうの仕入れについて生産者と協議する学生=七尾市沢野町
沢野ごぼうの仕入れについて生産者と協議する学生=七尾市沢野町
 金大法学部の知的財産法研究室の学生らが今秋までに、県内の特産野菜を使った菓子の 製造販売を手掛ける株式会社を設立する。教員が出資し、学生は法学の知識を経営で実践 的に生かし、産地活性化につなげる全国でも珍しい試み。学生らは菓子どころ石川に若い 発想で新風を吹き込もうと商品開発などに意気込んでいる。

 会社は、野菜の収穫期である十月までに設立する。資本金約三十万円は教員が出資し、 学生が取締役に就く。今後、保健所に菓子製造業を申請し、販路開拓などに取り組む。

 研究室は二年前から七尾市の「沢野ごぼう」の地域団体商標の取得や、白山市の「ヘイ ケカブラ」、輪島市の「細屋ごぼう」のブランド化に力を入れている。活動の中で培った 人脈を駆使して原料や技術を集め、若者の視点から特産野菜の活用法を探るため、「スイ ーツプロジェクト」と銘打ち、会社を設立することにした。

 今月一日には七尾市沢野町で開かれた沢野ごぼう生産者との交流会で、学生らが規格外 のゴボウを安値で買い入れることや、沢野ごぼう事業協同組合のロゴマークの使用などに ついて意見を交わした。

 さらに野菜を粉末にしてクッキーやソフトクリームなどに用いることも考えており、「 沢野ごぼうそうめん」の発売に携わった生産者から粉末加工業者の紹介も受けた。

 全国菓子工業組合連合会の調査(二〇〇六年)では、金沢市の一世帯当たりの和菓子、 洋菓子の購入額は全国一位で、県民は菓子好きと言われる。学生の中心となって活動する 小山安侑美さん(三年)は「石川の人たちの関心を引く商品を開発し、地域貢献と営利追 求が両立できればうれしい」と語った。

 研究室の大友信秀教授は「法学の基本である文献学習から一歩進み、学生が社会に出る ことで学ぶことの意味を体感できれば良い」と話している。


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