金大と北陸先端科技大学院大が共同で開発、特許出願した医療器具が、国内のベンチャ
ー企業によって製品化されることになった。器具は心臓手術後に起きやすい不整脈「心房
細動」を速やかに治療する心筋用パッドで、高い使用率が見込めるという。二日までに大
学と企業がライセンス契約を結んだ。
製品化するのは、心臓病治療を中心に研究開発を行うカルディオ(神戸市)。今後臨床
試験などを経て国内外で販売する。
パッドは直径四センチ、厚さ四ミリの円形。心臓手術の際、二枚を左右の心房に装着し
ておくと、手術後に心房細動が起きた際、弱い電気を直接流すだけで治療できる。心房細
動の危険がなくなる一カ月後には、体内で自然分解される。投薬や強い電気ショックとい
った従来の治療法に比べ患者、医師の負担が軽減できるという。
金大大学院医学系研究科心肺総合外科の渡邊剛教授と北陸先端科技大学院大マテリアル
サイエンス研究科の由井伸彦教授のグループが二〇〇五(平成十七)年から心筋用パッド
の研究開発を進めていた。