
水を掛けながら竹炭を作る里山楽遊会メンバー=加賀市大聖寺敷地の菅生石部神社裏山
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加賀市の里山楽遊(らくゆう)会は一日、同市大聖寺敷地の菅生石部(すごういそべ)
神社の裏山で、水を掛けながら野焼き方式で竹炭を作る実験を行った。竹割り祭りとして
知られる同神社の御願(ごんがん)神事で使われた竹の有効利用を図る狙い。窯を使う炭
焼きよりも簡単にできるため、同会は竹の繁茂で荒れた里山整備に活用できないかも探る
。
野焼き方式でできる竹炭は「ポーラス竹炭」と呼ばれ、同会代表の樹木医西山義春さん
が五月十八日、愛知県内で行われた研修に参加し、製法を持ち帰った。
御願神事では毎年約五百本の竹が使われるが、割られた竹は参拝者が持ち帰ったり、初
詣での時に境内でまき代わりに燃やす以外、これといった利用法がない。実験では、神事
の後すぐに炭を作って配ることを考え、今年二月の神事で余った竹のほか、青竹百本を切
り出し燃やしてみた。
ポーラス竹炭の作り方は簡単で、適当に切った竹を重ねて燃やし、ころ合いを見て炎に
水を掛けまんべんなく炭化させるだけ。神社裏山の開けた場所で行った実験では約二時間
で炭が出来た。
ポーラス竹炭は窯で焼いた竹炭より柔らかく、粉末状に加工して園芸用資材として使い
やすい利点がある。西山さんによると、竹林にまいたところ、タケノコの表年と裏年の収
量差が小さくなった事例もあるという。
会では今後、竹炭を使った水質浄化の実験を行う予定で、西山さんは「竹炭というご褒
美が得られれば、竹林管理の苦労も報われる。里山保全につながる方法として普及してほ
しい」と期待を寄せた。