
原子炉再起動から1週間で停止した石川県志賀町の志賀原発2号機=3月15日、北國新聞社ヘリ「あすなろ」から
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北陸電力は二日、試験運転中だった志賀原発2号機で、排ガス中の水素濃度が上昇した
原因を調べるため、午後一時すぎに原子炉を手動停止した。低出力で運転したままでは水
素濃度が安定せず、原因を特定できなかった。五月上旬に営業運転の再開を予定していた
が、ずれ込むことは必至とみられる。
志賀原発2号機は一昨年七月にタービンの点検で停止し、三月二十六日に一年八カ月ぶ
りに原子炉が再起動したばかりだった。二日午後、石川県と志賀町は立ち入り調査し、放
射能漏れがなく、安全に運転が停止していることを確認した。
北電によると、トラブルが起きているのは、原子炉からタービン、復水器を経た排ガス
を処理する部分。一日未明に発電を開始し、出力約20%で運転していたが、排ガス中の
水素濃度が基準の2%を超え、同日午前十一時すぎに警報が作動した。
出力を約15%程度に下げたところ、水素濃度は基準値内に下がり、警報はいったん解
除された。しかし、その後も調整段階などで計八回にわたって警報が鳴り、このうち四回
は計測できる5%の濃度を超え、計測器のメーターが振り切れた。
このため、北電は二日午前五時五十八分から出力を下げ、同午後一時三分に原子炉を停
止させた。
通常、排ガス中の水素は酸素と結合させることで濃度が薄まるが、北電によると、低出
力時には結合装置の機能が安定しないという。北電は、結合装置の触媒が原因の可能性も
あるとみて、装置を開放するなどして詳細に調べる。
水素は濃度が高まると爆発しやすいが、排ガスの温度は約二三〇度と自然発火する約六
〇〇度より低く、北電は「危険性はない」としている。