
商品の値上げに向け、新しい価格を記したメニュー表の準備を進める店主=金沢市内の食堂
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四月から政府の輸入小麦価格が平均30%引き上げられるのに伴い、麺類(めんるい)
などを扱う石川県内の飲食店が苦渋の決断を迫られている。県麺類食堂生活衛生同業組合
の加盟店の半数以上が四、五月に四十―五十円の値上げを検討し、看板メニューのピザの
販売を休止したイタリア料理店も。店主らは客離れの懸念とコスト上昇の板挟みに悲鳴を
上げている。
同組合によると、加盟約百三十店のうち、半数以上が五月までに値上げに踏み切る方針
だ。八田博広報担当理事が経営する「末廣亭」(金沢市尾山町)では五月末までに、二十
年ぶりにメニューを三十―五十円値上し、素うどんは三百五十円から三百九十円に改定す
る。小麦だけでなく、かつお節や醤油(しょうゆ)、食用油などの価格が一―二割上昇し
、価格に転嫁せざるを得ないという。
八田理事は「客足への影響は怖いが、原材料の値上がりは止まらず、努力の限界を超え
ている」と話し、出前客向けなどの周知期間を設けた後に改定する新価格のメニュー表の
準備を進めている。
金沢市窪五丁目のイタリアンカフェ「ラッテ」では三月からピザの販売を取りやめた。
イタリア産のピザ用小麦の価格が、世界的な小麦需要の高まりで一年前に比べて約二割上
昇し、千円前後の価格帯を維持できなくなるためという。店自慢の石窯の火が落ちたまま
の店内で川上誠店長は「ご飯やサンドイッチなど他のメニューを充実させて対応していく
」と話した。