
能登半島地震後の三角点の調査で標高が25センチ低くなっていることが分かった宝達山=宝達志水町
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能登半島地震後、石川県内にある一等三角点十六点のうち、約三分の一の五点で標高に
変動のあったことが、国土地理院が十八日公表したデータで判明した。能登最高峰の宝達
山(標高六三七メートル)の山頂にある三角点は二十五センチ低くなっていた。中には逆
に隆起した三角点もあり、能登半島に現れた凸凹状の影響は、約一年前の地震のエネルギ
ーの大きさを物語っている。
昨年三月二十五日の能登半島地震後、国土地理院は周辺地域の三角点の数値(緯度、経
度、標高)の公表を停止。調査し直した数値を十八日に発表した。最大で水平に三十セン
チ、高さ四十センチを超える変動が確認された。
県内の一等三角点のうち、標高の変化が最大だった宝達志水町の宝達山は、従来の六三
七・三六メートルが六三七・一一メートルとなった。このほか、輪島市の下山村(三蛇山
)で二十四センチ、能登町の鉢伏山で八センチそれぞれ沈下し、四点で標高が下がった。
逆に穴水町の沖波山は十二センチ隆起していた。このほかの能登地区の舳倉島、丸山(
宝立山)、加賀地区の白山、医王山などの一等三角点は変化がなかった。
県内の三角点は一等のほか、二等が六十三点、三等が四百五十四点、四等が五百七十三
点ある。地震後の調査で一等の五点に加え、二等十八点、三等七十九点、四等百三十二点
の合わせて二百三十四点(40・8%)に変動が見られた。
能登半島の凸凹状の変化について、国土地理院地殻変動研究所(茨城県つくば市)の水
藤尚研究官は、従来の数値の調査時期が三角点によって違い、地震以外の要素も考えられ
るとしながらも「規模、範囲の広い変動は地震のエネルギーの大きさを物語っている」と
分析している。
宝達山が二十五センチ低くなったことについて宝達志水町生活安全課の高松守成課長は
「町では地震の被害が比較的少なく、ほっとしていたが、町のシンボルという思わぬとこ
ろに変化があった」と驚いている。