【1月23日03時45分更新】
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◎回想法、効果実証へ 先端大、能美市と連携 呼吸から感情把握 センサーで解析

認知症高齢者の感情の変化を読み取るため導入した呼吸センサー=北陸先端科技大学院大
認知症高齢者の感情の変化を読み取るため導入した呼吸センサー=北陸先端科技大学院大
 北陸先端科技大学院大の藤波努准教授の研究グループは二十二日までに、昔の記憶を呼 び覚まして脳を活性化させる回想法の効果の実証研究に乗り出した。同大と能美市の学官 連携協定に基づくプロジェクトの一環で、市内三カ所の認知症・介護予防教室で回想法を 実践する特定高齢者に呼吸センサーを装着。呼吸パターンから感情を読み取るデータを蓄 積し、認知症高齢者の感情の把握につなげる。

 研究グループは二〇〇六(平成十八)年度から、同大知識科学研究科博士後期課程三年 の山崎竜二さん(31)が中心となり、能美市との連携事業「認知症高齢者の増加を防ぐ ための環境システムの構築」として、市社会福祉協議会の「出るが大事教室」に回想法を 取り入れている。

 特定高齢者の反応はこれまで、ビデオ撮影や質問用紙への回答から分析を進め、かなひ ろいテストなどで回想法の効果を確かめてきた。さらに気持ちを言葉で伝えられない認知 症高齢者の感情の変化を読み取るための客観的なデータを集め、効果的な刺激法を探るこ とにした。

 研究グループは、感情の変化と連動する生体反応として呼吸に着目。同大知識科学研究 科の山本知幸助教の協力を受け、歩数計のように手軽に装着し、心身の負担が少ない呼吸 センサーを導入した。加速度センサーや全方位カメラなども利用し、解析を進める。

 研究グループは今後、介護老人保健施設などの認知症高齢者にも機器を装着してもらい 、回想法による感情の変化を調べる方針である。山崎さんは「認知症高齢者の感情を把握 できるデータを蓄積し、感情を読み取る機器の開発や、介護者が接し方をつかむ手法の確 立につなげたい」と話している。


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