
泉鏡花文学賞を受賞し、基調講演する立松氏=金沢市文化ホール
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金沢泉鏡花フェスティバルは七日開幕し、第三十五回泉鏡花文学賞・金沢市民文学賞・
金沢戯曲大賞の授賞式が金沢市文化ホールで行われた。「道元禅師」で文学賞を受賞した
立松和平氏に対し、山出保市長から正賞の八稜鏡と副賞百万円が贈られた。
「道元禅師」は永平寺をひらいた道元の生涯を描いた小説。あいさつに立った立松氏は
目を潤ませながら「修行と思って書いた。北陸を安住の地とした道元からいただいた賞だ
」と語り、感慨に浸った。
選考委員の村松友●(=示へんに見)氏は「語り手を登場させて道元の思想や生涯を掘
り下げて描いている」と講評。フェスティバル総合プロデューサーで選考委員の五木寛之
氏は「文学の正道を行く作品だ」とたたえた。「鏡花恋唄」で文学賞特別賞を受賞した大
鷹不二雄氏は「大好きな金沢での受賞であり光栄に思う」と述べた。
「飛べ、紙の鳥」の西村彼呂子氏(69)=内灘町=と「キリシタンの記憶」の木越邦
子氏(64)=金沢市上荒屋=に金沢市民文学賞が、照葉狂言を原作とした戯曲「おりづ
る」の大谷護氏(63)=岐阜市=に金沢戯曲大賞が贈られた。
式後の文芸フォーラムでは立松氏が基調講演し、選考委員の五木、村松、泉名月、村田
喜代子、金井美恵子の五氏と金沢学院大教授の秋山稔氏が加わり、シンポジウム「鏡花の
魅力を語る」が行われた。金沢21世紀美術館では鏡花原作映画「夜叉ケ池」と「天守物
語」が上映され、泉鏡花記念館では都内で見つかった照葉狂言の直筆原稿が公開された。
フェスティバルは九日まで。