
日本料理の習得に励むミネッソさん=加賀市山中温泉東町1丁目の旅館
|
加賀市山中温泉の旅館で、イタリア人シェフのエリザ・ミネッソさん(25)が日本料
理の修業に励んでいる。ミネッソさんは今月初め、東京のNPO(民間非営利団体)の紹
介で来日した。「日本の食文化を吸収し、本職のイタリア料理に応用したい」と意欲満々
で、料理長らのサポートに汗を流しながら腕を磨いている。
ミネッソさんは母国の保養地アバノ市のホテルでイタリア料理のシェフを務めている。
「豊富な食材を多彩な方法で調理する日本料理の現場をのぞいてみたい」と思い立ち、今
月三日、NPO法人健康と温泉フォーラムの国際交流事業の一環で来日した。同温泉には
、NPOがセミナーを開いた縁で滞在している。
かねて和食の繊細な技術や盛りつけの美しさに魅力を感じていたというミネッソさんは
十六日、山中温泉東町一丁目の旅館「かよう亭」で修業を始めた。山中温泉に来る前の二
週間は、NPO理事で同旅館の上口昌徳社長の紹介を受け、東京・銀座で同温泉出身の日
本料理人、道場六三郎氏らの指導も受けた。
日本には約一カ月間滞在する予定で、「料理だけでなく、日本の文化も吸収していきた
い」と、修業の合間を縫っては観光に出掛けている。山中温泉の印象は「鶴仙渓など雄大
な自然があり、温泉も気持ちがいい。アバノ市と似ていて落ち着く」とすっかりお気に入
りの様子だ。
ミネッソさんは山中で、イタリアでは敬遠されがちな生魚の調理法や焼き方のほか、そ
ばの打ち方などを習得した。二十日は、コダイの姿造りに挑戦し、二皿を仕上げた。
ミネッソさんは「帰国後は勉強の成果を生かして、和食とイタリア料理を融合させた創
作料理を作りたい」と意気込んでいる。