
解体されることになった法性寺の庫裏=穴水町川島
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能登半島地震で「全壊」と認定された穴水町川島、真宗大谷派法性寺(ほっしょうじ)
の庫裏が十七日から解体される。木造平屋の庫裏は江戸後期の建築とされ、都市部の民家
二、三軒分に相当する大きさを誇る。再建のめどはなく、地元住民に親しまれた街並みの
風景がまた一つ消え、穴水中心部の更地が拡大する。
真名井川と支流の合流地に建つ庫裏は床面積約三百六十平方メートル。間口十三・五メ
ートル、奥行き二十七メートルもある。堂々とした外観は保っているが、内部は柱が傾い
て各所が壊れ危険なため解体される。
地震直後に「赤紙」が張られて以降、二十一代目の河とう智樹(かとうさとき)住職(
69)と妻崇子さん(64)は、庫裏の前の改修した車庫に住んでいる。
同寺は真宗大谷派能登教区穴水組の十六寺院でも最大級の被害に遭った。落下した梵鐘
(ぼんしょう)や鐘楼は修復したが、本堂の柱は基礎石の上でずれ、灯籠(とうろう)も
壊れたまま。一九九六(平成八)年からの大規模改修の際、河畔の軟弱な地盤を本堂の下
部で強化したことから「本堂は守られた」(崇子さん)という。
寺院の補修や再建について門徒の一人は「被災した門徒はお寺どころでなく、寄付も言
い出しにくい状況だ」と説明し、法性寺の復旧も険しい道が続く。