
大田楽の練習に励む井家さん=加賀市文化会館
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五日に加賀市山代温泉で行われる山代大田楽(同実行委員会、山代温泉観光協会、北國
新聞社主催)に、トライアスロン選手で僧侶の井家煕(いのいえひろむ)さん(61)=
同市山代温泉=が初出演する。井家さんは約百五十人の出演者の中で最年長。鉄人レース
で鍛えた体で「子どもや若者に見劣りしない踊りを見せる」と、最終調整に励んでいる。
井家さんは現在、県トライアスロン協会長を務めている。少々の運動で息が上がること
はないが、踊りは全くの素人。先月、練習を始めた当初は大田楽独特のリズム、足の運び
や手の動きに戸惑ったという。吸収の早い子や孫の世代に負けじと、熱心に練習に取り組
み、振り付けをマスターした。本番では、子どもや大人が大勢で舞う「番楽(ばんがく)
」に出演する。
十二回目となる今年の大田楽は、地域で取り組む芸能の理想的な姿として、親、子、孫
の三世代の参加が打ち出されている。井家さんは、山代大田楽の中心的な担い手「山代わ
ざおぎ」の中出尚人塾長に勧められ、年配メンバーの一人として大田楽の輪に加わった。
井家さんは、今月二十六日に行われる第十八回トライアスロン珠洲大会(同大会実行委
員会主催、本社など共催)にもエントリーしており、大田楽の稽古(けいこ)に取り組む
中でもトライアスロンの練習は欠かさず続けている。一日夜、加賀市文化会館で行われた
雨天を想定した通し稽古には、水泳の練習をこなした後で駆け付けた。
井家さんは、「ずっと見る側で、出演することになろうとは思わなかった。皆と一緒に
元気に大田楽をアピールしたい」と、夏バテ知らずの笑顔で意欲を語った。