県水産総合センター(能登町)は七日までに、七尾西湾の養殖カキを使った薫製(くん
せい)の試作に乗り出した。昨シーズンのノロウイルスによる風評被害を受け、薫製を新
たな特産品とすることで需要拡大を狙う。県によると、今後、羽咋市内の食品製造業者が
商品化を計画しているという。
県によると、金沢市中央卸売市場における県産カキの取り扱い量(十月―三月)は、二
〇〇五年度の百二十四トンに対し、〇六年度は九十七・五トンと二割程度落ち込み、「風
評被害が影響した」(水産課)とされる。
これを受け、県水産総合センターはカキの需要を掘り起こす狙いで二月に薫製づくりに
着手。七尾市中島町の養殖業者が生産したカキを使用し、羽咋市の食品製造業者が試作品
を完成させた。
薫製の手順は、まずカキを塩抜きして加熱する。三、四日間、サクラやブナ、ナラなど
の広葉樹を用いた燻材を燃やした薫煙をかけて乾燥させ、味や香りをつける。試作品は五
週間程度保存できるが、今後、商品化に伴い、包装に工夫を加えることで、さらに長期の
保存が可能になる。
カキの薫製は、北海道や広島、宮城などの生産地でつくられており、県水産総合センタ
ーは「石川のカキも全国に通じるブランドであり、新商品を風評被害打破の武器にしたい
」としている。