
珠洲―佐渡間で就航が予定される高速船「あかしあ」=珠洲市飯田港
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珠洲市飯田港と新潟県佐渡市小木港間で、観光客の相互乗り入れを図る高速船のチャー
ター便が今夏にも就航する見通しとなった。力屋観光汽船(佐渡市)の木村英太郎社長は
二日、高速船の試験運航で佐渡から飯田港に入り、珠洲市と珠洲商工会議所に就航の協力
を申し入れた。高速船の旅客定員は六十四人で、飯田港―小木港間を約二時間半で結ぶ。
実現すれば、一九七五(昭和五十)年から三年間、珠洲―佐渡間を定期運航したカーフェ
リー「かもめ」以来の佐渡航路復活となる。
力屋観光汽船によると、同社は五月、国土交通省北陸信越運輸局に同航路での不定期便
の就航を申請した。今月中旬にも認可される予定という。両港を結ぶ高速船「あかしあ」
は全長一八・一メートル、総トン数一九トン、航海速力二五ノツト(時速四六キロ)で今
春、初就航したばかり。
同社は、今月二十八日に小木港発、飯田港着のチャーター第一便を予定している。乗船
料は大人一万五千円、小人八千円。当面は五―八月の期間で、不定期に一日一往復を運航
する計画という。
木村社長は、試験運航の所要時間が二時間二十分だったとし、「能登半島の中でも飯田
港が最短距離にありコスト面で採算が合う。佐渡で奥能登観光を売り込み、能登一帯から
も佐渡観光の集客を図りたい」と珠洲市側の協力を求めた。
珠洲商工会議所で面談した和田玉昭副会頭と茅山一男珠洲市観光協会長は、「観光客増
につながる」として歓迎する考えを述べ、受け入れのため細部を詰めていきたいとした。
高速船の不定期便就航について珠洲市の泉谷満寿裕市長は「『かもめ』就航時と比べ、
能登地区の交通アクセスは格段に良くなっている。船便開設をてこに観光客の誘客につな
げたい」と話している。
●珠洲―佐渡間の航路 1970年代に能登半島観光ブームが巻き起こる中で、佐渡、能
登、立山を観光ルートとする広域観光圏構想が浮上。75年4月に珠洲・飯田港―佐渡・
小木港間にカーフェリー「かもめ」が就航し、珠洲市と佐渡郡(現佐渡市)小木町は姉妹
都市提携した。オイルショック後の不況や利用客の伸び悩みで78年4月に「かもめ」は
運航を断念した。