
事件発生直後のスイミングクラブ駐車場=1992年10月1日未明、金沢市三十苅町
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公訴時効が九月末に迫った重要未解決事件「女性スイミングコーチ殺害事件」で、石川
県警は十八日までに、容疑者逮捕に結び付く有力情報の提供者に百万円の懸賞金を支払う
ことを決めた。捜査本部のある松任署の協力団体「刑事協力会」が資金提供を申し出た。
未解決事件での懸賞金は、県内では一九八八年に起きた金沢市の金融業夫婦射殺事件に次
いで二例目となり、県警は事件への関心を促し、新たな情報を掘り起こしたいとしている
。
刑事協力会は地元の会社経営者らで構成し、松任署の刑事活動を支援している。歳月の
経過とともに情報が得られにくくなる中で、事件を迷宮入りさせまいとする強い決意を示
すため懸賞金を提案した。
懸賞金の対象となるのは、容疑者の逮捕につながる情報で、提供期間は時効が成立する
九月三十日午前零時までを予定している。
県警は先月、被害者の安實千穂さん=当時(20)=が乗っていた乗用車や事件当時の
スイミングクラブ駐車場の写真を県警のホームページ上で公開し、これらに関する情報も
求めている。
今回の懸賞金について、安實さんの家族は「家族にとって時効はありませんが、いろい
ろな方が事件の解決に協力していただくことに感謝しています」と話している。
警察庁によると、警察のOB団体や遺族などが懸賞金を設けて情報提供を求めた事件は
三十七件。このうち一般からの情報を端緒に容疑者が逮捕された事件は五件に上る。金沢
で起きた金融業夫婦射殺事件では、遺族が一千万円の懸賞金で情報を募ったが、容疑者の
逮捕には至らず、時効が成立した。
県警はこれまで捜査員延べ約六万人を投入し、約六千人から事情を聴いた。現在も十三
人の専従捜査員が事件捜査に当っている。情報の連絡は松任署=076(275)114
2=まで。
女性スイミングコーチ殺害事件 1992(平成4)年10月1日未明、金沢市三十苅
町のスイミングクラブ駐車場で、同クラブコーチの安實千穂さんが車内で絞殺死体で見つ
かった。殺害場所は、駐車場から約4キロ離れた自宅近くの県農業試験場果樹実証圃(ほ
)=現・農業総合研究センター=であることが判明している。