輪島市沖の能登半島地震の震源域海底で、地層の露出や、液状化現象によって地下の砂
が噴出した「泥(どろ)火山」が、海上保安庁の十一日までの調査で確認された。いずれ
も断層に沿い、十カ所以上で見つかった。同庁は調査結果の解析を進め、地震発生のメカ
ニズム解明に生かす。県内に衝撃をもたらした能登半島地震は、海底の地形にも大きな影
響を及ぼしていたことが明らかとなった。
海上保安庁によると、震源の北西約五キロにある断層付近などで、地層の露出が約十カ
所、高さ一メートルほどの泥火山が二十―三十カ所で見られた。地震の原因とされる断層
の南東側に集中して分布している。
地層の露出は、断層の南東側がずり上がったことにより、地中の岩盤が海底面に隆起し
てできたと考えられる。泥火山は地下水を含んだ地中の砂の層が、液状化現象によって海
底面から噴き出した跡とみられ、円すい状に堆積(たいせき)し、クレーター状のくぼみ
も確認された。
四月二十二日から五月五日にかけて行われた調査では、測量船「天洋」(四三〇トン)
が輪島市沖で海底の地形や海底面の変化を調べた。調査結果は十四日の地震予知連絡会で
報告される。
海上保安庁は六月ごろ、同じ断層付近の地中を音波を使って調査。断層がどの程度ずれ
たのかを確かめ、地震と地形変動との関連をさらに調べる。