
行列をつくった客を迎え入れる宮森さん(右)=ニューヨーク市マンハッタン
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【ニューヨーク支局6日=杉山圭一郎】金沢市に本社を置くカレーチェーン店「ゴーゴ
ーカレー」の海外第一号店が五日、ニューヨーク・マンハッタンにオープンし、開店前か
ら約百人が行列をつくる好調な滑り出しをみせた。日本風カレー不毛の地で、石川生まれ
のカレーが旋風を巻き起こすことができるか。合言葉は「自慢のカツカレーをスキヤキの
ような存在に認めてもらう」。元気企業の挑戦が始まった。
マンハッタンの中心、観光名所のタイムズ・スクエアから徒歩五分。高層ビルの谷間に
、シンボルマークのゴリラをあしらった黄色い看板が一際目を引く。
開店から三日間はカレー一杯が記念価格の55セント(約六十円)。ビラ配りや日本人
向けフリーペーパーでの告知が奏功し、午前十時五十五分の開店を待ちきれず、現地在住
の日本人を中心に多くの市民が詰めかけた。
出店準備に一年間を費やした。ゴーゴーカレー代表の宮森宏和さん(33)=金沢市=
は月に一度のペースで渡米し、市場調査や現地法人の登記、仕入れルートの調査などに奔
走してきた。
当初予定したエンパイア・ステートビルは多額の工事費が必要と分かって断念。次に牛
丼の吉野家の跡地を狙ったが、ビルオーナーから「名もない企業に貸すにはリスクが大き
い」と門前払いされ、候補地は二転三転した。今の場所に決まったのは一カ月前だった。
「何を決めるにも弁護士が必要。業者も日本と違って時間や仕事がルーズ。本当に大変
なところ」と宮森さん。だが、脱サラ、独立から丸三年で店を大きく成長させた気概があ
る。「今のマンハッタンには日本のカレー専門店がない。リスクもあるが、チャンスもあ
る」と前向きだ。
「お待たせしました。今からオープンです」
晴れ渡ったマンハッタンに宮森さんの威勢のいいあいさつが響くと、行列が真新しい店
になだれ込んだ。世界一の大都市に石川の企業が大きな一歩を踏み出した。