
所有者から要望を聞く調査グループのメンバー=輪島市鳳至町
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能登半島地震で損壊した土蔵の修復、再生に向けた実測調査が二十九日、輪島市内で始
まった。ボランティアで調査を受け付けている修復再生支援グループには、これまでに同
市鳳至町を中心に三十五件約七十棟の調査要望が寄せられており、参加した建築士らは、
所有者から修復についての意向を聞き取りながら、柱の間隔や梁(はり)の高さなどを測
り、図面に書き起こした。
この日調査を行ったのは、金沢などから集まった建築士や、建築を専門に学ぶ福井大、
関西大、法政大の学生ら計約二十人。四つのグループに分かれ、所有者に蔵の用途やいつ
までに直したいか、使っていない蔵はどのように転用したいかなどを尋ね、建物の寸法や
破損状況を確認した。
漆器業者や酒造業者の仕事場として使われている土蔵のほか、現在はほとんど使われて
いないが、住居に改装されている例もあった。所有者からは「質のよい木材を使っている
ので、骨組みだけでも残せないか」「修理や維持にお金を掛けられない。費用を抑える方
法はないか」といった声もあがった。
調査グループは、五月六日に同市河井町の「あての家」で、蔵の所有者や地元の大工、
左官職人らを交えて調査結果の公開報告会を行う。