
実証試験が始まったグラウンド=津幡町の石川高専
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石川高専(津幡町)環境都市工学科の重松宏明助教授研究グループなどがカキ殻などを
使ってグラウンドを改良する工法を開発し、二十八日から同高専で実証実験に入った。貝
殻の表面にある凹凸に土の粒子を付着させる作用を使い、カキ殻などを表層土に混ぜ合わ
せる手法で、適度な硬さと強度、透水性を併せ持つグラウンドに再生できる。七尾西湾で
大量に排出される食料廃棄物のカキ殻の有効活用にもつながるとして注目を集めそうだ。
貝殻混入によるグラウンドの改良工法を開発したのは、地盤工学を専門とする重松助教
授の研究グループと、交通安全施設製造販売などのキクテック(名古屋市)。
研究グループは、津幡町の倶利伽羅山と小矢部市小森谷で産出される砂質土と、七尾西
湾で排出されるカキ殻、北海道のホタテ貝の混合割合を変えた試料で、締固めや強度、透
水性を調べる室内実験を実施した。
その結果、貝殻の混入で砂質土の粒度配合が向上し、混入率35%で最も良く固まるこ
とが判明。さらに砂質土は一般的に高密度ですき間が小さくなるほど透水性が低下するが
、貝殻混入の砂質土は密度が高いのにもかかわらず、透水性も上昇していることが分かっ
た。電子顕微鏡で貝殻の表面に無数の土粒子が付着し、一カ月間水に浸透しても簡単に流
されないことも確認。周辺への環境影響もなく、砕いた貝殻をグラウンド表層材に混ぜ合
わせることで表層の硬さや強度、透水性を確保することに成功した。
研究グループは室内実験で得られた結果を実証するため、石川高専グラウンド(長さ五
十メートル、幅七・五メートル)で現地試験を始めた。今後一年間にわたって表層材の硬
軟や透水性、雨上がり後の水たまり状況などを検証し、実用化を目指す。
重松助教授は「グラウンドの再生でカキ殻を大量に使うので、食品廃棄物の対策にも有
効だ」としている。