
石川高専の熊澤助教授グループが提案した「和牛放牧」の模型=津幡町湖東
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河北潟干拓地の防風林帯で今年から、和牛を放牧して除草する「和牛放牧」が始まる。
和牛が生い茂る雑草を摂食し、環境に優しい除草を展開し、牧歌的風景の放牧で人を呼び
込む空間を創出する。干拓地の環境美化と活性化を図る“一石二鳥”の試みで、農地と水
を守る「グリーン・アース河北潟」が、石川高専(津幡町)の学生の妙案を受け入れて実
施する。
「和牛放牧」は、新年度から始まる「農地・水・農村環境の保全向上活動」の一環。干
拓地中央の幹線道路沿いの防風林帯で酪農団地の牛二、三頭を秋まで放牧する。
手始めに内灘町湖西の防風林帯を長さ約百五十メートル、幅約五十メートルの電気柵で
囲み、外部からの侵入や牛が逃げるのを防ぐ。遊歩道や駐車場などから放牧牛を見ること
ができる空間も整備する。
関係者によると、干拓地の防風林帯は延長二十二キロに及び、毎年春から秋にかけてセ
イタカアワダチソウなど外来種の雑草が生い茂り、在来生物の生態系への影響が懸念され
ている。農家の減少や高齢化などで担い手が減る中、農業者だけで防風林帯を管理するの
は難しく、ボランティアも参加して除草活動を行っているが、手入れが行き届いていない
のが実情という。
このため河北潟生産組合連合会を中心に設立した「グリーン・アース河北潟」が昨年六
月に干拓地を抱える課題の解決策を、石川高専建築学科の熊澤栄二助教授グループに打診
。同グループの学生が「和牛放牧」を提案した。
干拓地では以前に羊の放牧による除草が行われたが、「和牛放牧」は初めて。県県央農
林総合事務所津幡農林事務所などがかほく市で試行し、除草効果は実証済みで、酪農団地
の飼育代や管理の手間の軽減にもつながることから、グリーン・アース河北潟が干拓地で
導入することにした。