【3月18日04時24分更新】
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◎片町アーケード改修構想 2階の高さに統一

片町商店街のアーケード。写真右手前は工事が始まった寿美田ビル=金沢市片町
片町商店街のアーケード。写真右手前は工事が始まった寿美田ビル=金沢市片町
 金沢市の片町商店街で、アーケードの改修構想が持ち上がっている。老朽化で修繕コス トがかさむだけでなく、一階天井の高さにあることから、隠れて見えない二階以上にテナ ントが集まりにくいとの意見も出ていたためで、計画を受けてビルの一つが、上層階が見 える強化ガラス使用のアーケードを二階天井の高さに作る工事に入った。片町商店街振興 組合はこれをモデルケースとして組合員に理解を求め、七年後の北陸新幹線開業を視野に 、明るく開放的な商店街づくりを進めたい考えだ。

 現在の片町商店街のアーケードは、国道157号沿いの約四百メートルの区間と、片町 スクランブル交差点を中心にした中央通り沿いの約百メートルの区間に設けられ、約八十 軒のビルや建物が接している。素材はアルミパネルで、一九八一(昭和五十六)年、同振 興組合が工事主体となって建設された。

 しかし、近年、「暗くて圧迫感がある」「二階以上が見えないことで商業ビルとしての 資産価値が下がっている」などの指摘が出るようになった。新しいビル建設に合わせて既 存のアーケードを撤去し、独自に二階位置に作り直す商業施設も相次ぎ、高さにもばらつ きが出ている。

 同振興組合にはこれまで、アーケードの意匠や高さに関する設置基準がなかった。商店 街全体の景観に統一感を持たせるためのルール作りも含め、アーケードの見直しが急務と 判断した。

 昨年夏から検討委員会を設け、既存アーケードの老朽度の調査や、二〇〇一(平成十三 )年から〇五年にかけてアーケードを建て替えたJR福井駅前の商店街の視察などを実施 してきた。同振興組合では、市が国に申請を予定している中心市街地活性化基本計画にア ーケード改修が組み込まれることを目指し、商店街内の合意形成や調査を進める方針だ。

 もっとも、今後、組合員の合意を得るには、課題も多く、高さを二階天井の位置に上げ た場合、各ビルの前面部分の改修も合わせて必要となる。日光が差し込むガラス使用のデ ザインについては、夜間を中心に営業する飲食店のビルオーナーらにも理解を得なければ ならない。

 構想を具体化する形で、昨年八月に老舗扇子店が閉店した「寿美田ビル」が、ビルの改 築に合わせて先行してアーケードを建て替える。五月末にも完成する予定で、同振興組合 は組合員を対象に見学会を開いた上で、五月の総会で計画推進への承認を得たい考えだ。

 昨年十一月には金沢駅前に金沢フォーラスが開業し、市内の百貨店、商店街などが顧客 獲得にしのぎを削る中、片町商店街振興組合の小間井隆幸理事長は、アーケード改修は片 町だけにとどまらず、県都の中心部のにぎわい創出につながると強調する。「もてなしド ームや金沢21世紀美術館とも連動する明るく開放的なアーケードは金沢の名物になるは ずだ。ぜひ理解を得たい」と話している。


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