能登半島広域観光協会(七尾市)は三日、台湾からの観光客向けにカメラ機能付き携帯
電話を活用した翻訳システムのモニターツアーを実施する。日本語で書かれたメニューや
土産物を撮影すると自動的に台湾で使われている繁体(はんたい)字に変換される仕組み
で、文字案内の整備が行き届いていない場所での活用が期待される。
能登半島広域観光協会は、増加する台湾人観光客に向けた情報サービスの整備を課題と
していた。このため昨年六月、高度化した情報システムを活用して観光振興策を練る国土
交通省の「まちづくりナビプロジェクト」に名乗りを上げ、実験地域に指定された。
県交流政策課によると二〇〇五(平成十七)年に県内を訪れた外国人宿泊客のうち、台
湾からが六万四千八百三十七人と最多で、〇三年に比べ四倍以上増えている。
モニターツアーでは、台湾から訪れた約二十人の観光客に、翻訳システムを組み込んだ
カメラ機能付き携帯電話を貸し出す。観光客は輪島や七尾を訪れる予定で、レストランの
メニューや土産物、案内板などの文字情報を携帯電話で撮影し、専用の翻訳サーバーにつ
なぐと繁体字に翻訳された文字情報が返信される。
文字の大きさや色合いなどの項目に分けた結果をもとに、来月までに集計する。同協会
では「石川になじみ深い台湾の人々により親しんでもらえるよう、文字情報の環境を整え
たい」としている。