
金沢市が散策ルート整備に乗り出す市中心部=昨年12月、北國新聞社ヘリ「あすなろ」から
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金沢市は市中心部での歩けるまちづくりを本格化させる。既存の散策路にベンチなどを
配置して子供から高齢者までが快適に歩ける空間を創出し、まちなか全体を伝統と文化の
薫り漂う巨大な回廊とする。北陸新幹線金沢開業もにらみ、新年度に有識者による検討組
織を発足させ、散策ルートの整備構想を策定する。市民が街をそぞろ歩き、ふるさとの良
さを学ぶことで「城下町金沢の文化遺産群と文化的景観」の世界遺産登録に向けた機運を
高める。
散策ルート整備では、金沢城公園周辺などのコースが想定されている。
市が一九九一(平成三)年度から実施する「歩ける道筋整備事業」で、歴史的な街並み
や用水沿いに整備された散策路を有効活用し、分かりやすい誘導サインやベンチ、公衆ト
イレを配置する。
バリアフリー(障壁除去)化で歩道の段差をなくし、ユニバーサルデザイン(万人向け
設計)に配慮して、歩行者に優しい環境とする。通過交通の抑制やカラー舗装化なども検
討課題とする。
市は散策路とともに、用水の開渠(かいきょ)化や公園、緑地の整備も合わせて進める
。沿道の緑化や彫刻作品の展示も検討、中心商店街のにぎわい創出にもつなげたい考えで
ある。
構想を策定する有識者による検討組織発足に先立ち、関係部局による横断組織も設け、
全庁一体となって施策を推進する体制を整える。具体的な事業着手は二〇〇八年度となる
見通しである。
金沢市の新金沢交通戦略骨子案では、金沢外環状道路山側幹線開通に伴う交通の流れの
変化や高齢化の進展も意識し、市中心部の「まちなかゾーン」を歩行者、公共交通優先ゾ
ーンとする方針が示されている。市は現時点で一四(平成二十六)年度末とされる北陸新
幹線金沢開業もにらみ、「歴史と文化に責任を持つ美しいまちづくり」(道路管理課)に
取り組みたいとしている。