合併後一年余りの能美市の名を全国に広めようと「能美ブランド創出」を目指す同市は
ブランド化の第一弾として、特産の加賀丸いもを原料にした焼酎の商品化に向けて動きだ
した。丸いもの焼酎は珍しいということで話題性とともに、独特の粘りと風味が焼酎にど
のような香りや味わいをもたらすのか、市民から「ぜひ飲んでみたい」との声が聞かれる
など早くも期待が高まっている。
焼酎には、サツマイモを使った芋焼酎をはじめ、ソバ焼酎、麦焼酎、米焼酎など複数種
類があることから市では、丸いもの焼酎もできないかと考え、広島県東広島市にある独立
行政法人「酒類総合研究所」に相談した。丸いも約一キロを郵送して成分分析を依頼する
とともに先日、職員を派遣した。
研究員によると、原料の個性が強く残る焼酎において、丸いもはサツマイモと比べて臭
みはないが、風味を出すには皮を残したまま発酵させることも提案された。総合的に焼酎
の原料として問題はないと判断された。
これを受けて市は、酒類総合研究所と正式に醸造契約を結ぶ予定で、八月初旬には丸い
も約五十キロを研究所に送る。試験醸造に入り、冬ごろには試作品が完成する計画という
。
市は、研究所との間で醸造法を確立した後、地元の酒造業者に製造販売してもらう方針
で、地元産の丸いもを使い、地元で製造していることを前面に、ブランド力を高めていき
たいとしている。
市は能美ブランド創出事業費として当初予算に百万円を計上している。市商工観光課で
は「丸いもは滋養強壮にもよく、丸いも焼酎といえば能美市と言われるほどのブランドに
育ってもらいたい」と期待している。