下痢や嘔吐(おうと)を繰り返す感染性胃腸炎の石川県内の患者数が、十二月に入って
急増している。県感染症情報センターによると、十二月一―七日に県内二十九の医療機関
から寄せられた感染性胃腸炎の患者報告数は四百二十一件で、前週から百八十一件増加し
た。県では今後も感染が拡大する可能性が大きいとみて、研修会や予防策を記した冊子を
配布するなどして注意を喚起している。
ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎は例年、十月初頭から発症が目立ち始め、十二月
に流行のピークを迎える。
今年は例年よりも感染の広がりが若干遅いが、石川中央保健所管内の白山市や津幡町な
ど二市三町の範囲では、十二月一―七日の定点当たりの患者報告数が、すでに国の定める
流行基準を超えている。
県ではノロウイルス食中毒の予防策を記した冊子五千部を作成し、飲食店などの監視指
導や研修会に合わせて配布しており、金沢市保健所も市内の児童施設や高齢者施設などに
予防を呼び掛けるチラシを送付している。
今後、さらに患者報告数が増えることが予想されており、県健康推進課は「予防にはま
ず手洗いが重要。症状が出た場合は、嘔吐物を直接触らないなど感染を広げない対処を心
掛けてほしい」としている。