東日本フェリー(函館市)は二十八日、金沢―釜山(韓国)間で週一便運航する国際定
期フェリーを、今月末で休止する方針を決めた。燃油高騰などで経営環境が急激に悪化し
たためとみられる。金沢と釜山を結ぶ初のフェリーとして期待されていたいたものの、就
航からわずか四カ月余で休止を迫られる結果となった。
二十八日に金沢港に入港し、二十九日に出港する便が最終便となる。同社は貨物の見込
みが立った時点で再開を目指す意向だが、誘致に動いた石川県や金沢港振興協会など港湾
関係者への波紋は大きいとみられる。
金沢―釜山航路は、六月十七日に金沢港に初就航。旅客については就航三便目が一ケタ
の人数であったが、今月十四日の金沢港入港便は二百二十二人、十五日の出港便は二百六
人を数え、先週までの計十八往復で約三千人の旅客となり、徐々に誘客効果が出て来てい
た。
しかし、東日本フェリーは燃油高騰の影響などから、関係者によると会社全体で赤字が
今期五十億円近くに膨らむ見通しとなり、北海道と青森県を結ぶ三航路(函館―青森、函
館―大間、室蘭―青森)のフェリー運航事業について十一月末での撤退を表明。見直しの
一環として、貨物の集荷も伸び悩む金沢―釜山が一時休止となった。