
行進の訓練に取り組む新入社員=陸上自衛隊金沢駐屯地
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陸上自衛隊金沢駐屯地(金沢市)で、民間企業の新入社員を対象にした体験入隊が今年
も人気を集めている。今月末までに北陸三県の十七社と二団体から計約三百三十人が参加
する盛況ぶりで、八日も五社の四十人余りが“入隊”中と、ピークを迎えている。企業側
は自己中心的な最近の若者に協調性を身につけてもらうには、「自衛隊の規律ある生活が
一番」として、次々に新人を駐屯地に送り込んでいるようだ。
同駐屯地では毎年、入社シーズンに合わせ「生活体験入隊」の名目で企業の社員研修を
受け入れている。企業側にとっては、短期間で礼儀作法や時間厳守など社会人の基本が身
に付くメリットがあるという。年々、企業からの申し込みは増えており、「日程や指導す
る隊員数に限りがある」(広報室)と今年は数社の申し込みを断る状況だ。
七日には白山市内の企業など五社の四十四人が二泊三日の日程で入隊した。この間のス
ケジュールはぎっしりで、新入社員は「敬礼」や「気をつけ」など自衛隊員の基本動作を
教わった後、行進にきびきびと取り組んだ。教官の隊員からは「全員の動きがそろってい
ない」「返事が小さい」と何度もげきが飛んだ。
食事や入浴も決まった時間内にすませ、夜は宿舎でベッドメークやブーツの手入れに取
り組んだ。最終日の九日未明から明け方には、体験入隊の総仕上げに同駐屯地の周辺約二
十キロを歩く夜間行進訓練に挑む。
同期四人と参加したオリエンタルチエン工業(白山市)の柿島健二郎さん(18)は「
チームワークの大切さを痛感した。全員で協力して乗り切りたい」と表情を引き締めた。
教官の山本浩司曹長は「他人への気遣いを学び、学生気分を一掃してほしい」としている
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