
輪島塗の沈金を体験する児童=10日午前11時20分、金沢市森山町小
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金沢市森山町小で十日、輪島漆器青年会による沈金体験教室が開かれた。県が輪島塗の
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録を目指す中、四年生約六十人が職
人の技を体験し、石川の地が育(はぐく)んだ伝統工芸の魅力に触れた。
沈金職人や漆器製造販売業者ら八人の指導を受け、児童は十二センチ四方の漆塗りのプ
レートに「沈金ノミ」を使って思い思いの模様を彫り上げた。最初は慣れない道具に戸惑
っていた子どもたちも次第に作業に夢中になり、金粉や顔料で華やかに彩られた完成作品
に満足そうな笑顔を見せた。
桜の木の模様を彫った高本怜於君は「いつもの彫刻刀と使い方が違うので難しかったけ
ど、きれいにできてうれしい。今度は本物の輪島塗も見てみたい」と目を輝かせた。同小
出身の沈金職人芝山佳範さん(32)=津幡町=は「自分も中学校時代に沈金を体験し、
輪島塗の道を志した。子どもたちにも興味を持ってもらえればうれしい」と話した。
体験教室は、四十五歳以下の輪島塗の職人や製造販売業者らでつくる同会が、輪島塗の
普及や後継者育成を目的に二〇〇六(平成十八)年から開催している。