【3月15日15時26分更新】
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◎検査中に臨界、報告せず 北電、緊急停止も隠ぺい

 石川県志賀町の志賀原発1号機(沸騰水型、出力五十四万キロワット)で一九九九(平 成十一)年六月の定期検査中、原子炉が誤って臨界に達し、緊急停止していたことが十五 日分かった。制御棒が手順ミスで原子炉から抜けたためで、核分裂反応が持続的に起きる 臨界状態が予期せず十五分間続いた。北電は当時、こうした経緯を国などに報告していな かった。

 北電は同日、経済産業省原子力安全・保安院や石川県などに報告するとともに、北電の 松波孝之代表取締役副社長らが金沢市の北電石川支店で会見、謝罪した。保安院は同日、 北電に対し、志賀原発1号機の原子炉を早急に停止し、安全対策の総点検を行うよう指示 する。石川県も同原発に立ち入り調査することを明らかにした。

 北電によると、定期検査を行っていた九九年六月十八日午前二時ごろ、停止状態の原子 炉内にあった制御棒八十九本のうち、三本が抜けたまま入らなくなり、誤って原子炉が起 動した。制御棒を動かすための水圧を制御する系統で、弁の操作手順を誤ったことが原因 。このため、手動で制御棒を原子炉内に戻し、緊急停止させたが、国などにはこの事実を 連絡せず、公表もしていなかった。

 原子炉の緊急停止を速やかに国に報告するよう求めている原子炉等規制法に違反してい た疑いが強いが、同法違反については既に、三年の時効が成立している。

 保安院は東京電力などでデータ改ざん、隠ぺいが相次いだため、全電力会社に対し、過 去の不正などをすべて調査し、三月末までに報告するよう指示。志賀原発の原子炉緊急停 止の隠ぺいは、この保安院指示を受けた北電の社内調査で分かった。

 緊急停止の隠ぺいは東京電力の柏崎刈羽(新潟県柏崎市)、福島第二(福島県楢葉町) 、東北電力女川原発1号機(宮城県女川町、石巻市)で既に発覚している。


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