輪島市門前町の鹿磯(かいそ)漁港に陸揚げの許可を得ていない県外の船主と共謀し、
大量のイカを陸揚げしたとして、県警生活環境課と穴水署、県水産課は十四日、県漁業調
整規則違反の疑いで同市門前町剱地、輪島市議会議長で県漁協門前支所長の竹田一郎容疑
者(62)を逮捕した。同容疑者は県漁協理事、石川海区漁業調整委員なども務めている
。同日午前、穴水署で任意の事情聴取を受けた後に逮捕されたが、同容疑者は否認してい
る。
調べでは、竹田容疑者は今年五月七日ごろから約一カ月間、鹿磯漁港に陸揚げ許可のな
い船主数人と共謀し、県漁業調整規則に反して漁獲物のイカ約七千箱(出荷価格約九百三
十万円)を陸揚げした疑い。船主は青森県、北海道各一人、鳥取県二人とされ、いずれも
県警本部や穴水署から任意で事情聴取を受け、容疑を認めている。
県水産課と同署によると、県漁業調整規則ではスルメイカの陸揚げについては県内二港
に制限している。船主たちは、県内で鹿磯以外の二港で陸揚げ許可を得ていた。
県水産課によると、イカ釣り漁船が陸揚げした港の漁協支所には、せり金額の5%に当
たる手数料や、燃料、氷などの購入による収入が見込まれ、近年、魚価の低迷や水産資源
の減少に見舞われている県内漁港の間で、県外イカ釣り船の誘致合戦が過熱していた。竹
田容疑者は県外漁船の誘致に意欲的だったとされ、青森県や北海道などへ自ら積極的に出
向いていたという。
船主らは▽県の操業許可を受けていない▽鹿磯漁港での陸揚げ許可がない▽認められて
いない期間に操業した―などの違法操業をしていた疑いがもたれており、竹田容疑者は、
意図的に自ら支所長を務める県漁協門前支所の鹿磯港に入れていた疑いが持たれている。