北陸電力は、管内の風力発電による電気の受け入れ量の上限を引き上げる検討に入った
。自然エネルギーの利用を促進し、二酸化炭素を排出する化石燃料による発電を少しでも
抑えるのが狙い。ネックとなる蓄電システムの構築も急ぎ、風力発電や太陽光発電の本格
運用につなげる。
北電は現在、風力で発電した電気の受け入れ量について、十五万キロワットを上限に設
定している。ただ、管内で計画中の風力発電がすべて稼働すると、十五万キロワットにほ
ぼ達する見込みで、北電は上限の引き上げを前提に、上げ幅をどの程度にするか検討を進
めている。
電気は、電力需要と発電量を均衡させないと周波数や電圧が乱れる性質がある。上限を
設定するのは、発電量が不安定な風力発電の割合を高くしすぎると、火力や水力との調整
が難しくなるからだ。
一方で、新エネルギー特措法(RPS法)に基づき、北電が受け入れなければならない
新エネルギーの量は年々増える。昨年度は一・七九億キロワット時だったが、今年度は二
・二七億キロワット時に増える予定で、北電として、風力、太陽光発電の受け入れ量を増
やす必要に迫られている。
自然エネルギーを蓄電するシステムは、来月にも性能試験を始める計画。ただ、風力や
太陽光の発電量は小さく、二酸化炭素の排出を抑制できるクリーンエネルギーの利用促進
では、原子力の稼働率の向上が最大の課題となっている。