小松精練(能美市)は、ダニのアレルギーを抑制する自動車用シート素材=写真=を開
発した。アレルギー原因物質を無害化する抑制剤を、シート表面の質感を損なうことなく
、特殊な技術で浸透させた。トヨタ自動車(愛知県豊田市)が二月に発売した新型「クラ
ウン」に採用され、今後、同社の他の車種にも使用される可能性がある。
トヨタ紡織(愛知県刈谷市)、積水化学工業(大阪市)と共同開発した。積水化学が開
発したアレルギー原因物質の抑制剤「アレルバスター」をシート素材に塗り込んだ。乗員
が車外から持ち込むダニのアレルギー原因物質を吸着して、約98%無害化するという。
裏側から抑制剤を浸透させることで、シート表面の手触りや色などの劣化を防いだ。小
松精練の独自の加工技術で、抑制剤を表面近くまで浸透させることに成功。表面の品質を
保つと同時に、高いアレルギー抑制効果を実現した。また、「アレルバスター」は水溶性
のため、環境にも優しく、アレルギー抑制効果も長期間持続する。
シートは、トヨタの「クラウン」の布張りシート車すべてに採用された。小松精練によ
ると、トヨタは実績を見て今後、他車種への採用も検討するという。